sheherazade



 その昔、四つの道が交わる央に、ひとつの都がありました。
 治める王(サルタン)は武勇にすぐれ『都の友(シャフリアール)』と民の敬愛をあつめておりました。
 民は豊かに逸楽をむさぼり、宮殿はいやさかに煌々しく、都の繁栄はとこしえに続くものと思われておりましたが……

 ただ、ひとつ。

 王には、おそろしい秘密があったのです。

 夜毎にくりかえされる物語は、王の奇行に胸を痛めた一人の大臣(ワジル)からはじまります。
 いと賢く姿やさしく、流浪の王をたすけて都の玉座にもりたてた、かの大臣は、その顔(かんばせ)に奇妙な仮面をつけておりました。




※!!注意!!※

上記コンテンツは、2009年6月に無料配布した
『scheherazade 夜毎繰り返される処女の物語』を
再掲載したものです。
通読にあたりましては、以下の点にご注意ください。

・妄想を書き散らしたネタ本なので、書きたいシーンしか書いてありません。
・BASARAの世界観をまるっと無視してアラビアンナイト
・でも名前は秀吉だったり半兵衛だったり
・各シーンの隙間は、各自の妄想で補完してください
・オチもないので、各自の妄想で(以下略…)